<2025年度版> 東京農工大学 工学部 編入学試験 過去問題 数学 出題傾向徹底分析
- 大坊 忠将
- 2 日前
- 読了時間: 3分
※H18年以降の20年度分を使って徹底分析を行いました。
問題数
4問
試験時間
90分
出題傾向
微分
ほぼ毎年、2変数関数の極値を求める問題が出題されている。まずは正確に偏微分して停留点を求めるのだが、その際に2つの偏導関数から連立方程式としてどのように解を求めるのかがポイントとなる。xとyに対称性があればその性質を利用すれば合理的に求めることができる。対称性がない場合は一方の文字を消去させて求めるという典型的な方法を用いると良い。また、判別式による判定も忘れずに行うこと
積分
ほぼ毎年、重積分の値を求める問題が出題されている。二つの曲面に囲まれる立体の体積を求める他、積分領域を図示して累次積分を立式する。また、問題によっては変則的な極座標変換を利用する場合もあるので、注意が必要である。普段の学習から極座標変換以外の方法も練習しておくこと。
線形代数
固有値・固有ベクトルと絡めた問題の出題頻度が高い。特に未知数を成分に含む行列の固有値・固有ベクトルがあらかじめわかっている状態で未知数の値を求める問題が出題される頻度が高い。また、昨年は1次関係式の係数の値を求める問題が出題されたことから出題傾向の変化がみられる。
微分方程式
ここ数年は毎年、2階線形非同次微分方程式が出題されている。特に、非同次微分方程式の特殊解を求める際に注意が必要である。初期条件から積分定数を求める際は、計算ミスに注意すること。
総評
近年、難化傾向にある。特に、線形代数と微分方程式は複雑化している。満点も目指すことができる難易度だが、90分で全ての問題をミス無く解くことは難しい。基本的な問題こそミスをしないように注意すること。そのような問題でのミスは合否に大きく影響する。
募集人数
生命工学科 7人程度
生体医用システム工学科 4人程度
応用化学科 6人程度
化学物理工学科
化学工学コース・物理工学コース 4人程度
機械システム工学科
航空宇宙・機械科学コース・ロボティクス・知能機械デザインコース 8名
知能情報システム工学科
数理情報工学コース・電子情報工学コース 10名程度
試験科目
生命工学科 数学・英語・専門科目(口述試験)
生体医用システム工学科 数学・英語・物理
応用化学科 数学・英語・専門科目(口述試験)
化学物理工学科
化学工学コース・物理工学コース 数学・英語・専門科目(口述試験)
機械システム工学科
航空宇宙・機械科学コース・ロボティクス・知能機械デザインコース 数学・英語・物理
知能情報システム工学科
数理情報工学コース・電子情報工学コース 数学・英語・物理・専門科目(口述試験)
選考方法生命工学科 数学・英語・専門科目(口述試験)
生命工学科 数学100点・英語200点・専門科目(口述試験)400点
生体医用システム工学科 数学100点・英語200点・物理200点
応用化学科 数学200点・英語200点・専門科目(口述試験)400点
化学物理工学科
化学工学コース・物理工学コース 数学200点・英語200点・専門科目(口述試験)300点
機械システム工学科
航空宇宙・機械科学コース・ロボティクス・知能機械デザインコース 数学200点・英語200点・物理200点
知能情報システム工学科
数理情報工学コース・電子情報工学コース 数学200点・英語100点・物理100点・専門科目(口述試験)200点
編入学試験は正しい努力をすれば、必ず結果が出ます。志望理由書・試験対策・面接対策など隅々まで気を抜かないようにきちんと対策を行いましょう。